2012年1月12日

2011 Japanese Netlabel 10 Selections by HoQ-10

2011年にリリースされたネットレーベルの中から、特にお気に入りのものを10個選んでみました。
アルバム・EP単位ごとの紹介としています。


記事作成にあたり、「kaiの判別式」さんのNetlabel Music Charts 2011を参考にさせていただきました。
チョイスが被ってしまったのはわざとじゃないです!

No.1
fu_mou - Green Night Parade EP [ALTM-020]
 (from ALTEMA Records)
 Electro Pop
2011年のネットレーベルシーンの代表作品といってもいいでしょう。ワクワク感に満ちるTr.1「Prelude」から始まる全6曲。
Tr.3「Green Night Parade (feat. 星子)」、初めて聴いたのはMOGRAのクラブイベント中継だったかと思いますが、衝撃的でした。カービィネタアレンジという言葉では収まりきらないですね。
力強いメロディーに勇気づけられるTr.5「Someday in the rain」もお気に入り。

fu_mou - Someday in the rain
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子犬さんによるPVもステキ!

Green Night Parade PV from koinu composition on Vimeo.


No.2
banvox - Intense Electro Disco [maru-102]
 (from Maltine Records)
 electro house / Drum'n'Step
リリース当時はまだ高校2年生?
ガンガン攻めてくるベースが印象的なTr.2「Laser」と、そのリミックスであるTr.6「Laser (Calla Soiled Twincle Winter Remix)」が特にお気に入り。ですが、若くて攻撃的なだけじゃない他の曲も含めて、よくできたアルバムであると思います。

banvox - Laser
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No.3
kz × Go-qualia - Dissolve Miku Slowly In Waveform [BK-K_013]
 (from Bunkai-kei Records)
 Electronica
分解系は2011年も多様なリリースがありました。下手したら分解系だけで10選埋まるんじゃないかとさえ思うのですが、ここではあえてこちらをチョイス。

初音ミクが使われた楽曲を大胆に分解・再構築された作品群。特にTr.3「LNGN (Lifecut-MIX)」の世界観の広がりはすごい。個人的には、初音ミクという存在は、この曲のような無機質と有機質の間に位置するような音楽にこそ似合うと思っています。


Dissolve Miku Slowly In Waveform from Bunkai-Kei records on Vimeo.



No.4
三毛猫ホームレス - KANEKURE REMIXES [maru-094]
 (from Maltine Records)
ネットレーベル周りの人はみんな覚えてしまった、mochiron氏の口座番号。
率直すぎるリリックで表現された若者の気持ち。それに共感した多様なリミキサー陣によるリミックス集です。
私のお気に入りはエレクトロポップなTr.1「Yoshino Yoshikawa Remix」、よりアンダーグラウンド感の増したライブ風アレンジのTr,7「tofubeats & dj newtown Live at hibiya 2015」。


三毛猫ホームレス - KANEKURE (Yoshino Yoshikawa Remix)
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No.5
The Maaya Volta - 世界は5拍子で出来ている [TKSK-007]
 (from たかしくんレコード)
 Pop / Soft rock
男性ボーカル。明るすぎないけど優しいメロディーが全体に光ります。
表題曲のTr.1と、さらに深みの増したアレンジのTr.8「世界は5拍子で出来ている(Osamu Ansai remix)」、ともにオススメ。







No.6
FoOd - 198Q [SYNR-029]
 (from Sayonara Records)
 Techno / Pop
ギターだったり、古臭いシンセサウンドだったり、あらゆる要素からPopに挑む作品。このリリースの後にFoOdさんが立ち上げたネットレーベル「同窓会」においても、ポップとはなんぞやということを多方面から追求されているように思います。
歌詞のとおり繰り返されるメッセージが気持ちいいTr.3「Kiss」、古臭いシンセサウンドながらもじわじわと展開されるTr.10「Earache」がお気に入りです。



No.7
V.A. - Mizukage Records Compilation vol.06 [Mzkg015]
 (from Mizukage Records)
 Electronica / Healing
毎回多様なメンバーで構成されつつも、レーベルの基本方針である「Wakuwaku」「Yuruyuru」は決してブレない、Mizukage Recordsのコンピレーション。ここでは9月リリースのvol.06を挙げましたが、12月にリリースされたvol,07も合わせて楽しみましょう。
ピアノのリフに圧倒されるTr.1「Sane Masayuki - mooka」、ミニマルなシンセが癖になるTr.7「yoshihisa nagao - trojans」、Tr.17「Shintaro Aoki - Kokoroni Utaga Todoitara」あたりがお気に入り。


Shintaro Aoki - Kokoroni Utaga Todoitara
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No.8
[.que] - calm down [totokoko 022]
 (from トットコッコレーベル)
Electronica
ギター・シンセ・サンプリングが見せる優しい世界。
4つ打ちにほんわかサウンドが心地よいTr.5「night」、シンプルなアルペジオに浸るTr.6「draw」が特にオススメ。








No.9
Naoto Taguchi - Untitled 8 fragments ordinaries sound materials [tube236]
 (from test tube)
 Ambient / Electronica / Minimal
先の[.que]さんとは違い、よりミニマルで、内面へと向かっていく音楽。ジリジリと鳴るノイズと、周りを包むシンセ、全体をつなぐピアノ。
全体を通して聴くのがオススメですが、一曲挙げるとすればTr.7「Ondo」の音が好み。


Naoto Taguchi - Ondo
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No.10
SEKITOVA - Re:商店街ノスタルジカ [maru-095]
 (from Maltine Records)
 Poptronica / Dubstep / House
こちらのSEKITOVA氏ももリリース当時で高校2年生。日本の未来は明るいというか、末が恐ろしいというか。
Tr.1「商店街ノスタルジカ SEKITOVA  Traum remix.」の、じわじわと展開していって次第に明るくなっていく空気感が好きです。


col ft. SEKITOVA - 商店街ノスタルジカ SEKITOVA  Traum remix.
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このブログでは、あえてMaltine Recordsは今まで紹介していませんでした(記事ができたときにはもうみんな聴いてるだろうから)。が、まとめてみると3作品も入ってしまいました。もうちょっとレーベルまんべんなく挙げたかったんですが…
その他、特に活発だった分解系など、そこだけで10枠埋まってしまうぐらい密度の濃いリリースが揃っていましたね。


なにかと大変なことの多かった2011年ですが、少なくとも音楽を聴いている間、私は幸せでした。
この記事で、少しでも幸せのおすそ分けになれば、と思っています。
音楽に関わる人に感謝!

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